いつの間にか9月も末日になってしまいました。朝、家々の屋根にうっすらと霜が降りています。オタワの秋の最低気温は、3度前後です。
オタワにやって来て気づいた日本との違いは、気温の差だけではありません。気づいた違いの中からほんの少しを、紹介をしたいと思います。
まずは、家の塀。
日本の一戸建ての家には、たいてい、塀があります。外からは、中のようすをうかがうことができません。でも、オタワの家々には外壁がありません。北米は、プライバシーを大切にするのが文化の一つだと思っていたので、これは驚きです。どの家も、前庭に植えた芝をきれいに手入れし、隣の家と芝を共有しています。
そして、街全体に日陰になる場所が少ないこと。
特にバス停は、まるでサンルームです。夏の間バスを待つとき、少しでも紫外線から身を守りたいと思い日陰を探すのだけれど、どこもかしこも日光でいっぱいです。年間を通した日照時間が、日本に比べて少ないオタワでは、太陽の光は「遮るもの」ではなく、「取り入れるもの」になっているようです。
最後に、室内の床。
洋間、と言えばフローリングの部屋を差すのは日本の考えかたのようです。オタワのほとんどの家やビルは、床に絨毯が敷かれています。フローリングに比べてコストが安いことと、室内の暖かさを保つことが、絨毯を選ぶ理由のよう。
カルチャーショックはストレスの原因になるけれど、理由を知ると容易に受け入れられるものが多いように感じます。
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