一般企業で仕事をしていると、経理係に備品の注文をすることがあります。
数枚の紙をまとめるための針金を曲げたクリップと、大量の紙を留められる取っ手のついた三角形のクリップが必要だったときのこと。
注文書を広げ、針金を曲げたクリップを脳裏に浮かべながら「ペーパークリップ」と書き、三角形のクリップを思いながら「クリップ」と書きました。
なんと分かりにくい注文書でしょう!
ペーパークリップとクリップ?どっちがどっちなのやら。「これ、英語でなんていうの」と困ったときはオンライン辞書にお世話になるのが常です。ページを開いたものの、さて、なんの言葉を調べたものやら。「大量の紙を留められる取っ手のついた三角形のクリップ」の日本語名って、なに?
結局、グーグルイメージで検索すること数分。
ダブルクリップ、という名前を見つけました。どーやらこの三角クリップ、「ダブルクリップ」さんというお名前のよう。
得意顔で、「ペーパークリップ」と「ダブルクリップ」と書いた注文書を持参した私。
経理係:なに、このダブルクリップって?
私:あれですよ、ほら、こー、とんがった取っ手がふたつついているクリップ!
親指と人差し指をパタパタ合わせながら説明する私に、経理係がひとこと。
「あー、バービーのハンドバッグ!」
へ?
でも、とっても分かりやすい!確かに、大きさといい形といい、バービー人形のハンドバッグにピッタリ!突き出た部分を、私だって「取っ手」って呼んでいたし。
ものは変わって「アディング マシーン」。これなんだと思いますか?
「アディング マシーン持って来て」と言いつけられて、ポカンとしている私に、「1+1=2」と人差し指でキーを押す仕草をしながら、上司がその正体を教えてくれたのでした。
私:カリキュレータ―ですか?
上司:いや、アディング マシーン。
なかなか味のあるお名前。
日々の英語は、コミュニケーション能力が問われます。
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