オタワの町を歩くと、いたるところにふたつの公用語が溢れています。
オタワ市は、トロント市と同じくオンタリオ州に属しています。しかし、短い橋を渡ればそこはもうフランス語圏であるケベック州です。オタワ市が、政治を司る町であることと、オンタリオ州とケベック州の州境であること。これらが、ふたつの言語を身近に感じる要因かもしれません。
ご存知の要にカナダには、ふたつの公用語が存在します。英語とフランス語です。なぜこの国が、ふたつの公用語を持つことになったかについては、歴史をさかのぼらなければなりません。
その昔、フランス人が現在のケベック州付近に到着し、「カナダ」を発見しました。その後、イギリス人が「アメリカ」にやってきて、北米の領地を拡大するフランスとイギリスの間で幾度とない争いが繰り広げられました。
宝暦13年 (1763年)に、「カナダ」がイギリス領となり、引き換えに、フランス語を尊重することをフランスに約束しました。
そして慶応3年 (1867年)、日本で江戸幕府が末期を迎えた年の7月1日に、カナダがイギリスの監視の下で自治をはじめます。そして昭和6年 (1931年)、ついに独立国家カナダが誕生しました。
このころには、すでに移民として、フランスとイギリスから多くの人たちがやってきていました。公用語としてどちらかを選ぶと、もう片方が騒ぎだすのは当然のことです。
昭和44年 (1969年)に公用語法がカナダ国内で施行され、カナダは二言語を公用語とする国になりました。
しかし、昭和52年(1977年)にケベック州でフランス語憲章が制定されました。これは、ケベック州ではフランス語のみを公用語とすることを意味します。
カナダに約20%いると言われるフランス語を母国語とする人たちは、フランス語を次の世代に受け継ぐため、あらゆる努力をします。ケベック州内の看板や標識は、フランス語が英語の二倍の大きさで表記されます。
そんなケベック州と隣接するオタワ市は、フランス語と英語が溢れているのです。
役所に行けば、バイリンガル(*)の案内係が応対します。店で売られる商品のラベルは、二か国語で表記されます。町で見かけるポスターや看板は、二か国語で書かれています。バスに乗れば、二か国語のアナウンスが流れ、乗客たちは二か国語を上手に操り会話を楽しみます。
オタワ市で暮らすもうひとつの楽しみは、フランス語を学ぶことかもしれません。
そういう歴史があっての今なのですね~。勉強になりました(^O^)/
ReplyDeleteフランス語と英語か~。どっちもてこずるな~。フランス語も話せるようになれば、3ヶ国語話せるキキさんになる!その日が来るのを楽しみにしとりますよ~
フランス語の勉強ははかどってる??
毎日、コーヒー飲んでるかい?
フランス語の勉強は、まったくはかどっていないのよ(汗)。毎日の宿題と教科書の予習、早起きで、フランス語はしばらくおあずけです。話せるようになるのはいつになるやら。。。
Delete毎日、コーヒー飲んでるよ!!!これだけはやめられないね。止める気はないけれど。eriちゃんも飲んでいるかい?
そっかそっか~学校に通ってるものね。まずは、目の前の事から集中してやっていかなきゃね(^_-)-☆
Deleteいつか、フランス語も話すようになるんだろうな~♪
お!!私も飲んでおりますよ~(^O^)/
職訓でも、コーヒーが無料で飲めるのだよ。ふふふ。
Deleteフランス語も話すようになるのは、まだまだ先の話しだわね〜。
カナダでどれくらいの割合でフランス語が使われているのか気になっていたから、私もお勉強になりました。
ReplyDeleteフランス語、こちらでも話せたら便利なので気になってはいるのだけど・・・なかなか手がつけれない状態です。もう発音から私にはムリだと思うのだけど・・・
カナダ到着間もないのに、色々頑張ってて尊敬致します!
そうだよね、スイスならフランス語も公用語だもんね。職訓で一緒の友達は、こっちに来てからフランス語を始めて、一年で会話ができるようになっているよ。まじめに取り組めば、できるようになるんだろうね!
Delete前に進まなければ、なにも始まらないものね。待っていても楽しいことは起きないもの。自分から外に出て行かなきゃね!